タキザワワイナリー/グリーンテーブル 代表取締役 影山航大様
北海道中心部西部、空知地区の三笠市に2014年設立されたタキザワワイナリー様。
この地区は地層が複雑に入り組んでおり、昼夜の温暖さが大きく、ぶどう栽培で注目されている場所です。
この地で「北海道の自然の持つ力を極力引き出すワインづくり」を目指すタキザワワイナリー様に、そのワイン作りに対する姿勢や当社製品のご導入に関するお話を伺ってまいりました。
■「北海道の自然の持つ力を極力引き出すワインづくり」を目指すようになったのは、どういった経緯があるのでしょうか。
当社のワインは2000年代から開墾植樹を行い、ワインの製品化へと事業を進めてきています。
当時はまだワイナリーも数件しかなく、ましてや「自然派ワイン」のようなものも一般的ではありませんでした。
「自然派ワイン」名乗りたいわけではありませんが、ノウハウの少ない中、美味しいワインを造るために必要なことを考えたときに、原点は「ブドウ」だという認識にありました。それは農産物であり、自然の力によるものです。
良いブドウを作るために、化学農薬や肥料、除草剤は使用しないようにする、醸造では野生酵母の働きを利用し、添加物は少なくする。
そういう風にワインを造らないと美味しいものにならないだろうと考えたのが原点だと思います。
■ワイン造りにおいて、タキザワワイナリー様の「こだわり」とはどういったものがありますか?
良いブドウを作ること、そして醸造では人の手の介入を極力加えないこと。
良いブドウは畑と向き合い、丁寧にこつこつと作業を進めるしかありません。醸造も、放置するのでは良いワインにならないので、微生物が働きやすい環境を提供できるように心がけています。
■コンクリートタンク バレルタイプのどこに魅力を感じましたか?
樽香が付かないというところや、酸素供給ができるコンクリート材には元々興味がありました。
しかし置く場所の問題があって見送っておりましたが、バレル型なら移動もしやすく積み重ねることもできるので魅力を感じました。
■実際に製品を導入してみて、どのような印象を持たれましたか。
まず使用前については、思ったよりも水をよく吸うことは驚きました。
酒石酸コーティングもひと手間かかり、意外と奥まで酒石酸水を届かせる事が難しく、背負い動噴のようなもので行うと楽だと感じました。移動や重ねる点は予想通りで満足です。
今のところワインにコンクリートの香りが移っている気配もなく、味わいや口当たりはステンレスに比べて柔らかさを感じています。
蒸発分は限りなく少なく、ほぼ補酒の作業は必要としていないことも驚いています。
■今後コンクリートタンク バレルタイプに期待すること、改善してほしいことはありますか?
ステンレス蓋のパッキンが水漏れする事がありました。水を入れてみないと確認できないのが難しく、漏れていないことを確認しても一度緩めて水を抜いてからワインを入れるので怖いなと思いました。
パッキンに溝があるタイプにする、ドレンコックを設ける、トルク管理するなど色々な改善方法があると思います。
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