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  • 側溝についての豆知識

2022.02.17

実は側溝にも様々な種類が存在します

側溝ってどんな種類があるの?

皆さんは「側溝」や「側溝蓋」について、種類があることをご存知ですか?
恐らくは、ほとんどの方が意識して側溝を見た事はないのでは?
実は一口に側溝といっても、多くの種類がありそれぞれ特性が異なるんです。
今回は、そんな側溝の種類について一部紹介したいと思います。
 
PU側溝(道路用側溝)

最も一般的で、町中のあちこちで見る事ができるのがこのPU側溝(道路用側溝)です。
皆さんも目にした事があるのではないでしょうか?
日本産業規格(通称:JIS規格)で定められている寸法が存在するので、全て同じ品質規格で製造されています。
種類としては歩道内で設置される歩道用規格と、車道に設置される車道用規格の二種類が存在します。
車道用規格においては車が側溝蓋の上を乗る事によって蓋のガタツキ等が起こりやすいデメリットがあります。
現場打ち側溝

施工業者が現場で直接型枠を組み、コンクリートを流し込んで製作した側溝です。
数十年前に作られた現場打ち側溝はサイズがバラバラで、現在流通している規格側溝蓋では対応ができないケースもあります。
L型街渠

歩道と車道が別になっているような市外地域の道路で広く採用されている側溝です。表面に集水用の穴は無く、ところどころに集水用の「グレーチング」を使う事で排水を行っております。

グレーチングによる集水

用水路

川やため池の水を畑などの農地に運ぶための水路です。基本的に蓋はついていませんが、場合によっては転落防止用の柵が設けられたり、蓋などをして安全に配慮している箇所もあります。
管渠型側溝(スリット側溝)

これまでの一般的な側溝は蓋と側溝本体が別体になっていましたが、蓋と側溝本体を一体化させ、蓋が壊れる、ガタつくという概念を無くしたのが管渠型側溝です。管渠型側溝の中には、側溝上部に「スリット」と呼ばれる集水口がついており、グレーチングを使用しなくても連続した高い集水力を誇るスリット側溝もあります。
建設省蓋
建設省(現国土交通省)によって定められた規格の側溝蓋です。JIS側溝蓋と見た目は似ていますが若干幅と厚みが大きい規格となっています。
特殊蓋
規格が存在する側溝蓋とは異なり、ある特定の地域や現場で使用する為の条件に合わせて製造する特注の蓋です。一般的ではない為、限定的な使用に限られます。
ディンプルエフ(側溝蓋)

既設の側溝蓋と交換し、側溝本体と一体化固定させる工法を用いる事で蓋のズレを防止し、結果的に破損やガタツキを抑える事ができます。また、スリットによる高い集水力を持ち、グレーチングが無くても水溜りの発生を抑える事ができます。製品寸法も自由に製造できる為、どんな側溝にもピッタリ合わせる事が可能な側溝蓋です。
グレーチング

鉄でできた側溝蓋で、雨水をより飲み込めるように集水口が設けられています。また、グレーチングはそもそも強度の高いものである上に、側溝本体に固定する事もできるので車が走行する場所でも破損やガタツキを防止できます。その為、集水目的だけではなく車が頻繁に横断するような場所で採用されるケースも多いです。

横断部での使用例

どの側溝・側溝蓋がいいの?

それぞれが異なる特色を持ち、その現場によってどの側溝が最適かは変わります。もし身近に「壊れている側溝・溝蓋」などの問題がある側溝があり、自治会長や市役所に届け出ようとしている場合は、この記事を思い出して「どんな製品なら快適になるだろうか」という事を少しでも頭に置いて考えて頂けると幸いです。